2021年7月17日(土)

本来ならこちらのブログでは、マゾ男たちがイメージと股間を膨らます話題をお届けすべきだと思いつつも、最近の私が熱心に取り組んでいる「昭和SM史研究(仮)」のお話です。
私が商業的なSMの世界に飛び込んだのは10年程前なのですが、SMバーなどに遊びにいったのは、それよりもかなり前だったりもして、当時からよく聞いたのが「昔は楽しかったのに」という話。
10年前でも今から考えると、とんでもないプレイをしてブログに載せていたもんだと思いますが、昔はSMクラブはプレイルームがあるのが当然で、SMクラブやSMバーの数もわんさかあり、業界が活気付いていたんだとか。
そこで、疑問に思ったのですが、性癖にブームってあるの?
新しいものが話題になると挑戦してみようと思う気持ちが起こるのも当然ですが、SMブームは私がざっと把握しているだけで、大きな波が2度ありました。
個人的な話だけれども、私がピチピチの女子高生だった頃、世はブルセラブームで、使用済みのパンティーが1万円とかで売られ、おじさんとファミレスに行くだけで結構なお小遣いが貰えるという時代でした。ちなみに、私は過保護な親が娘がいけない行動をしなようにと、結構な額のお小遣い(テスト点に応じて)を貰っていたので、ブームの恩恵を受けている同級生を横目で見ていました。
そんなブームも私が高校を卒業する頃には、かなり下火になっていたと思います。
そもそも使用済みパンティーの匂いを嗅ぐのって変態行為だし、男性の多くはパンティーの匂いを嗅ぎたいものなのか、父親以外は女で構成され、中学から女子校に通っていた私には、大人の男は不思議な生き物だと思っていました(今でも不思議です)。
それにしても使用済みパンティーの価格は、売り手市場と買い手市場による価格の上昇と下落をとても分かりやすく反映をしており、経済学のお勉強に最適ですね。
その後も性産業の中にも癒しブームや熟女ブームがあったり、最近では寝取られといったトレンド的な流れがあったりしますが、SMは性風俗の中では決して廃れることなく1ジャンルとしては、かなりのシェアを占めています。
それに、性産業の中に留まらず、お笑い芸人のネタのみならず、オフィスシーンでも「Mなんですね」って言葉を使っても、誰も気にも止めないような言葉として定着しています。
おそらく70年前も50年前も、そんな言葉を口にするのは憚られたはず。
今でいうSM的なものは、江戸時代とか封建時代とかいうより前からあるものなので、比較的資料の多い戦後をメインに、クラフト・エビングの『変態性欲心理』の日本語訳が出版された大正2年(1913年)あたりから、日本のSMの歴史と言うにはおこがましいので、SMの流れを産業・文化・文学といった分野から研究してみようと思っています。
私の単なる興味心のみで行っている研究なので、おそらく脱線したり、興味の対象が変化したりすると思いますが、SMに対する興味はヤッターマンを見ていた頃から変わらないので、何年だか何十年かけて形にしたいと思います。
写真は『性風俗史年表 昭和戦後』です。
まだ昭和27年までしか読んでないのに、付箋が既にたくさん(けど、SM絡みのパープルはまだ1枚)です。
bySARA女王様