2022年9月18日(日)
いつもブログの更新が久しぶりになってしまいます。。
暑い夏も過ぎ去り、夜が長くなって過ごしやすくなってきましたね。
先日、松濤美術館で開催している「装いの力 異性装の日本史」に行ってきました。
身に纏う衣装によって性別の垣根を越えることは「古事記」に登場するヤマトタケルの時代から行われています。
平安時代の「とりかへばや物語」のような小説や「平家物語」に登場する巴御前のような女武者、能や歌舞伎のような伝統芸能や若衆などの江戸の文化、日本は異性装にあふれていました。
明治維新の際に西洋の思想の影響下で、異性装が刑罰の対象になったりもしますが、(お花見で女装した人が逮捕された新聞記事も展示)、戦後以降には漫画や舞台や映画、女装趣味などとその文化は間口を広げます。
ドラァグ・クイーンによるパフォーマンスの軌跡はまさにファンタジーでした!!
私はドラァグ・クイーンのCAMP 「人工的なもの・大げさに誇張されたもの」という感性が大好き。
抑圧されていたもの、うちに秘められていたものが弾けだしてしまって、もう止められない!やめられない!って感覚は性的倒錯にも置き換えられる感覚だと思います。
悪趣味や誇張、パロディや皮肉を楽しむ感性は、いわゆる一般常識からすると眉をひそめるようなものかもしれないけど、渦中の人からするととても楽しいことだったりします。
性的少数派であることをカミングアウトして、クローゼットから飛び出すと魅力的な世界が広がってる。
いつもネットサーフィンや妄想ばかりしていて、また行動に移せていない人、新しい世界の扉を開きましょう♪
話が戻りますが、松濤美術館での展示は性の多様性のあり方について個人の考え方だけでなく法律まで変わってくる現在において、異性装の「これまで」と「これから」を考えるよい展示でした。
bySARA女王様